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横浜歯周病情報センターTOP歯周病と被せ物>被せ物の種類
歯周病と被せ物

被せ物の種類

はじめに

歯周病治療は、歯肉の治療を行うだけではありません。
・現在行ってある被せ物が ぴったりと合っていない場合や
・歯が欠損しており、ブリッジ等の治療を行う場合、
・虫歯がある場合、
・グラグラしている歯を固定する場合、
さまざまな理由で、金属 や セラミック等の被せ物(いわゆる差し歯)を行うことがあります。
そして、この被せ物には、さまざまな種類が存在します。
『どのような種類の被せ物があるのか?』
『種類によって長期間保つ、保たないがあるのか?』
『歯周病の方に適した被せ物があるのか?』
等を解説したいと思います

保険 と 自費の被せ物 どこが違うのか?

被せ物には、保険の被せ物 自費の被せ物 があります。

保険診療の場合、前歯(犬歯から犬歯の6歯)は、白い歯が認められていますが、
奥歯(奥から4歯分)は、金属製の被せ物しか認められていません。
そのため、審美的には問題が生じてしまいます。

また、前歯は白くはできますが、素材は限定されてしまいます。
前歯で使用できる素材は、『硬質レジン』と言われる素材です。
簡単に言えば、プラスチックです。
プラスチックの欠点として 以下のことが考えられます。
時間の経過とともに 変色を起こします。
変色の期間や程度には、ブラッシングの頻度や、喫煙、食生活 等により大きく左右されますが、1年程度すると 変色が起ってしまいます。
また、白くできる部分は、表側のみなります。
歯の裏側は、金属製になります。
また、プラスチックは、汚れがつきやすいので、歯周病の方には、不利になります。
汚れがつきにくい素材を選択された方が良いでしょう。
保険の治療費等については、こちらをクリックして下さい。

自費の被せ物には、大きく分けて、
・ セラミック
・ ハイブリッド セラミック
・ オールセラミック
・ 金(20K)を使用した被せ物
があります。

まず、セラミックハイブリッドセラミック の違いですが、

セラミックは、いわゆる陶器(瀬戸物)と同じようなものです。
変色はせず、審美的に最も優れています。
また、汚れが付きにくく、歯周病のような方や、ブラッシングが十分できない方には適しています。
欠点としては、非常に硬いため(天然歯よりも硬い)、噛み合う歯が磨り減ってしまうことがあります。

次に、ハイブリッドセラミックですが、素材としては セラミック に レジンという物を配合して作っています。
レジンとは、プラスチックのようなものです。
このレジンを配合することにより 硬さを 天然歯とほぼ同程度にすることができます。
噛み合う歯を磨り減らしたりする危険性が少なくなります。
また、セラミックは、その性質から欠けたりすると修復することが困難な材料ですが、
ハイブリッドセラミックの場合には、もし欠けたとしても ある程度であれば口腔内で修復が可能です。
しかし、欠点としては、セラミックに比較して審美的には若干劣ります
レジンは吸水性があるため 若干の変色を起す可能性があります。
また その吸水性のため 汚れを付着しやすいという欠点があります。

※治療費については、こちらをクリックして下さい。

オールセラミック

先程セラミックについて解説しました。
セラミック のことを私達歯科医師は、
『金属焼付陶材冠』または
『メタルボンドポーセレンクラウン』と言います。
『金属焼付陶材冠』の作製方法はまず、歯型を取って できた模型上で、金属のフレーム(枠組み)を作製します。
その後、金属のフレーム(枠組み)にセラミックを焼き付けて完成です。
そのため、セラミックと言われる被せ物は、見えている表面は白いですが、
内面(内部)は、金属でできているのです。

ハイブリッドセラミックも同様の作製方法になります。
型をとった模型上で、金属のフレームを作製し、そこにハイブリッドセラミックを盛り足して作製します。

なぜこのような金属のフレームを作製するのかと言いますと
強度の問題があるからです。
セラミックハイブリッドセラミックともに、金属のフレームを作製しないと 割れたりする確率が高くなります。

そうした欠点を解決する素材が開発されました。
それが、ジルコニア・オールセラミックです。
金属は、まったく使用しません。
金属のフレームが ないのです。
オールセラミックス『ジルコニア』は2005年3月に、国内認可がおり、臨床で使用されてきました。
その後、多くの研究や臨床報告があり、評価は非常に高いものとなっています。
そこで、当医院でも十分臨床で使用することが可能であると判断し、2007年より導入致しました。
『ジルコニア』は金属をまったく使用しないで、すべてセラミックで製作することが可能な『オールセラミッククラウン』です。
オールセラミックス『ジルコニア』は、従来のセラミックの弱点だった強度を完全に克服し、従来のセラミックの3倍の強度(金属と同等)、審美性、耐久性にも優れた材料です。
金属を全く使わないで、すべての歯を治療することが可能です。
この “ 全て ” というのがオールセラミックス『ジルコニア』の利点の一つです。
また金属を使用しないため、審美性に非常に優れています。
審美性を求める方 や 金属アレルギー の方に適しています。
オールセラミックス『ジルコニア』は今までのセラミックとは比較にならない強度を持っています。
また、審美性にも優れています。
これは、金属を使用しないため、光の透過性があるからです。
また、従来のセラミックである『金属焼付陶材冠』はフレーム(枠組み)に金属を使用しているため、
歯肉が退縮(下がると)すると 境目に金属色が見えてくることがあります。
これが審美性に問題を生じていました。
そのため、オールセラミックス『ジルコニア』これからの被せ物の主流となっていくでしょう。

※治療費については、こちらをクリックして下さい

種類によって長期間保つ、保たないがあるのか?

この答えは、非常に難しいです。
いくつかの理由があります。

まず、セラミック や ハイブリッドセラミックは、陶器 や 樹脂 等の白い素材ですので、割れたり、欠けたり する可能性はあります。
この割れたりする確率は非常に低いものですが、私が臨床で感じる程度としては、約1%程度の方で割れたりすると思います。
ただし、こうしたことは、全ての人で 同じ確率で 起るものではありません。
噛み合わせに問題があったり、歯ぎしり や くいしばりが強い方では、起る確率は高くなります。
そうしたことを考えれば、金属の被せ物の方が割れる心配はありません。

次に、先にも書きましたが、保険で適応される『硬質レジン』は、どうしても水分を吸収し、汚れが付着しやすいので、歯周病の方には適していません。
汚れがつきにくい セラミック や オールセラミック を選択した方が良いでしょう。

次に適合精度になりますが、現実問題として、保険と自費診療の被せ物では、
適合精度に差があるのは事実です。
そうしたことを考慮すれば、素材により、長期的に保つ、保たない という差はあります。



 
 
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